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左から下田敏男氏、嶋田光二氏、當眞宏幸氏。新工場にて新社屋および新工場の竣工式典ノベルティにも使えるご当地スポンジていただいております」。 嶋田代表は、沖縄の数少ない素材メーカーとして県内の製造業に貢献したいとの意気込みを語ります。「市場が少ないと言っても県外からウレタンを使った製品はたくさん入ってくる。せっかく沖縄でウレタンを製造するのですから、そういったところまでフォローしなくては意味がありません」 ウレタンとは、ベッドのマットレス、ソファーや椅子のクッション材、台所や浴室で使う洗浄用スポンジなど、日常生活で何気なく使っている素材です。用途に合わせてポリウレタンを発泡させて硬化させたもので、イノアック琉球が今回新しく作った工場では、原料からの製造が可能になります。製造ラインが実際に稼働するのはまだ先とはいえ、現在手掛けるウレタンフォーム加工以外にもさまざまな事業展開が見込めます。「例えば県内ホテルのベッドなどは一括して県外から運んできます。補修や取り換えも簡単にはできません。弊社なら少数でもすぐに対応できますしコストカットになります。沖縄は観光業が盛んです。視点を変えると製造業に限らずビジネスチャンスはたくさんあります」 イノアック琉球では自社製品について沖縄で作った印として県産品マーク表示許可をすでに取得しています。 また、営業リーダーの下田敏男氏は、県外では主に市町村キャラクターのノベルティに使われるスポンジを沖縄ではご当地スポンジとして提案。ジンベエザメやシーサー、ゴーヤーなどかわいらしいスポンジがお土産品店に並ぶ日も遠くなさそうです。 新工場も今後を見込んでかなり広いスペースを擁しており、これからさらに体制を整えていくと當眞宏幸工場長。イノアック琉球ではほとんどの社員を地元沖縄で募り、若手人材育成や雇用創出にも一役買っています。「今後、沖縄県ウレタン発泡メーカーとして、さまざまなアイデアを沖縄県の皆様へご提案していきたいと考えています。沖縄という立地条件を活かし、将来的には東南アジア向けにメイドインオキナワ、メイドインジャパン製品を供給できるよう目指すつもりです。さらに、ウレタンフォームだけでなく、イノアックコーポレーションの持つ多種多様な素材を沖縄県に供給することも重要な役割であると考えています」視点を変えて市場を開拓沖縄に根差した企業を目指す13 OKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS