ブックタイトルkouren2020.06

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概要

kouren2020.06

産業支援センターでの展示の様子琉球エコシステム本体と付属配管。点検窓付タイプは中の様子がうかがえる出荷を待つ琉球エコシステム天面平型ノーマルタイプ本社前は特許出願、意匠登録をし、沖縄県産品としても認定をいただきました」 エネルギーコスト削減効果については、同じ室外機に琉球エコシステム(RES)を設置した場合と設置なしの場合、2パターンを3日間測定。平均電力を算出した結果、28・7%の削減率になったそうです。また、沖縄県内のパチンコチェーンに設置し、一週間の電力推移を測定。消費効果比は33%とこちらも大幅な省エネおよびコストダウン効果が見られました。 「琉球エコシステム(RES)の特長は、独自の内部構造によって渦を形成させ、冷媒を激しく攪拌して十分な液化を行うこと。エアコンは、室外機と室内機の間を冷媒が液体・気体に変化しながら循環することで熱を運搬していますが、この変化の度合いが空調効率に大きく影響します。つまり、液化が不十分だと熱交換も不十分になり、エアコンは非効率運転となって電気代がかかってしまうわけです」と、奥濱社長。 「琉球エコシステム(RES)は気液分離器。取り付けると、熱交換を行う際に装置内で形成された渦の遠心力で気液分離を効率よく促し、圧縮機の負担が軽減します。結果としてエアコンの運転時間も短縮し、低電力での運転が可能になります」 設置も手軽で、数時間で即取り付け可能とあり、これから暑くなる沖縄において需要が高まることが予想されますが、奥濱社長は、まだまだPR不足だと感じていると言います。 「昨年、2019年度の沖縄の産業まつりにも出展しましたが、アピールの方法を考えさせられました。あらためてパンフレットをわかりやすく見直すなど工夫し、実際に理解を得てくださった方々には大変好評です」 県発明協会で発明表彰に推薦されたり、沖縄産業支援センターでは実物展示を行うなど、強い賛同を得ているそうです。すでに本土の大手メーカーとOEM契約を進めており、いよいよ本格的な販売に乗り出します。 奥濱社長は「装置は大きさや形状など、まだ開発の余地があります。研究改良を重ね、より良い製品を沖縄から世界に広めていきたい」と意気込みを示しました。効率的な気液分離を実現いよいよ本格販売へ5 OKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS