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技術支援のご紹介 工業技術センターでは、ユーザーのニーズに即した高品質な沖縄黒糖を安定供給するための取り組みとして、微生物汚染の低減、黒糖品質の高位安定、および製品黒糖の品質向上を目指し、黒糖品質検査指導を行っております。 工業技術センターは、県内製造業への技術的支援を通して産業の活性化に貢献することを使命として事業に取り組んでいます。「製品の開発に関して技術的なアドバイスがほしい」、「製品の品質を上げたい」、「研究開発の支援がほしい」などの技術課題解決や新製品・新技術開発の支援が必要な場合にはお気軽にご相談下さい。沖縄県工業技術センター 企画管理班〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎12番2 TEL:098-929-0111 FAX:098-929-0115 E-mail:kousi@pref.okinawa.lg.jp(メルマガを始めています。申し込みはHPからも行えます) ホームページ:http://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/index.html 製造された黒糖は、黒糖の品質保持と商品性の向上を期するため、「黒糖品質規格基準(沖縄県)」に基づき、各社で沖縄県糖業振興協会が指定した沖縄黒糖品質検査員によって格付けの判定が行われています。工業技術センターでは、沖縄県黒砂糖協同組合と協力して黒糖品質検査の巡回指導を行うとともに、黒糖製造に関する課題の解決に取り組んでいます。 黒糖は、沖縄県の基幹作物であるサトウキビを搾り、加熱濃縮して製造されます。県内では8つの離島に、効用缶による濃縮工程を有するボイラー式工場(図参照)があり、年間約8,000 tの黒糖が製造されています。 原料のサトウキビはそのまま搾汁されるため、搾汁工程では微生物汚染が懸念されます。搾汁は、続く清浄~濃縮工程で100℃以上、仕上加熱工程では130℃もの加熱を経て黒糖が製造されますが、黒糖から一般生菌が検出される場合があります。そこで、黒糖製造における各工程について、微生物の汚染程度を評価しました。その結果、搾汁工程では搾汁タンク内で乳酸菌による汚染リスクが示されました。 清浄工程を経ると一般生菌数は検出されなくなりますが、濃縮工程中に微生物汚染リスクの可能性が示唆されました。冷却攪拌機黒糖注加水バガス多重圧搾機原料搾汁タンク中和清澄化クリアジュース仕上加熱過飽和シラップシラップ成型多重効用缶による濃縮搾汁工程清浄工程濃縮工程仕上加熱工程冷却撹拌工程製品工程OKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS 22