ブックタイトル工連ニュース2020年1月号

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概要

工連ニュース2020年1月号

オキコパン工場に新しく導入されたポケットランチの自動製造ライン。やわらかい食パンで具材を挟み手軽に食べられる簡便性と豊富なラインナップが特徴。焼成した食パンを冷ますクーリングコンベア世代をターゲットにしているそうです。手軽に食べられる簡便性と豊富なラインナップが喜ばれ、月間販売実績は目標比率の250%を達成した人気のパンです。また、昨年度沖縄県に進出した大手コンビニチェーンのオリジナル商品の製造販売も手掛けており、業績は順調に推移しています。 オキコは「愛し愛され育てる100年企業」を目指し、今後もさまざまな事業展開を計画しているそうです。銘苅敏明代表取締役社長に詳しく伺いました。「まずひとつは沖縄の特産物である黒糖や紅いもなどの原料販売です。ペーストや粉末にした県産素材を中心に販売する予定ですが、たとえば弊社が原料加工の技術支援、販売支援をおこなっている久米島の紅いもで〝久米島の特産品?という付加価値をつける。これは弊社取引先の菓子メーカー・ブルボン様のロングセラーのお菓子「アルフォート」でも原料として使用して頂きました。」 実際に販売が始まっている「アルフォート・久米島の紅いも」は久米島物産展や観光土産品店などでも大変好評なようです。「さらに沖縄県内の粉末加工メーカーと共同して機能性粉末の販売を行います。弊社製品に粉末を混ぜ込んだり、粉末原料そのものを販売する予定です。シークヮーサーの皮や種、規格外野菜などこれまで廃棄していたものを粉末原料にすることで食品ロス削減にもつながります。特にサトウキビの搾りかす『バガス』は、食物繊維や鉄分が豊富で、サプリメント原料など健康市場での製品価値に期待しています」 いくつかの取引先からは粉末原料の問い合わせがすでにきていると言い、県内外、台湾など海外に販路を持つオキコならではのルートで食品業界や健康市場に新たな一歩を踏み出します。 銘苅社長はあらためて「沖縄をどう応援していくか。沖縄への寄り添いを常に忘れず、沖縄と共にオキコも成長していければ」と意欲的に語りました。県産素材を粉末原料に県外海外の販路拡大を目指す5 OKINAWA INDUSTRIAL