ブックタイトル工連ニュース2020年1月号

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概要

工連ニュース2020年1月号

二〇二〇年 新年のご挨拶greetings 明けましておめでとうございます。二〇二十年の新春にあたり年頭のご挨拶を申し上げます。平素は、本会の事業運営にご支援を賜り深く感謝申し上げます。 私は昨年5月に開催された定時総会で、沖縄県工業連合会の第十三代会長に就任いたしました。職責の重さに身の引き締まる思いですが、沖縄のものづくり産業の振興と発展のために全力を尽くす覚悟です。どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 昨年を振り返りますと、本県経済は観光関連と建設関連に牽引され全体的に好調でしたが、一方で全国的に災害が多い年でした。国内では各地で地震や台風、豪雨などの自然災害により甚大な被害がありました。被災された地域の方々には、一刻も早く復旧される事を心よりお祈り致します。県内では沖縄の象徴というべき首里城が火災により正殿、南殿、北殿など多くが焼失しました。琉球王朝の象徴である首里城は、王朝時代の技術の結晶であり、ものづくりの粋を集めた建造物でもあります。後世にものづくりを継承するためにも首里城の再建を願わずにはいられません。このような状況を踏まえて、本会では首里城再建支援に向けて募金活動をおこなっております。皆様からお預かりした支援金はその全額を沖縄県へ寄付いたします。 本会では県内ものづくり産業の高度化と活性化に資するために「産業技術研究機関のサテライト誘致促進」について、国や県と連携しながら取り組んでおります。本県は日本で唯一、亜熱帯地域に属しています。この自然的・地理的特性を活かし、新たな沖縄型の研究として台風の防災関連や健康食品関連を含めて温暖化が進むなか全国に先駆けた研究や提言ができると思っています。この様な活動の中で県産品や沖縄のノウハウを強く打ち出していきます。 さて、本会の昨年事業は「県産品奨励事業」、「沖縄の産業まつり」を柱とした各種事業を実施いたしました。 県産品奨励事業では、台風などの影響で延期になったところもございましたが、国・県・市町村などに対する県産品使用奨励についての要請活動では、予定していた141カ所全てに要請をすることができました。 また、沖縄の産業まつりは晴天に恵まれ、来場者数及び売上高とも過去最高規模を記録し盛況裡に終了することができました。今回の企画展である「海洋産業展」では、沖縄の海洋資源を生かした再生エネルギーなどの活用に向けた研究や水中での通信技術、資源探査・調査機器などの紹介や体験をおこない多くの親子連れで賑わいました。今年も更に県民をはじめとする来場者の方に興味をもっていただき、役立つ企画を打ち出していきたいと思います。 その他の事業として、沖縄と台湾両地域のものづくり分野における技術及びビジネスの交流を促進するため南西地域産業活性化センターとともに第3回目となる「台湾・沖縄ビジネス商談会」を昨年9月に台湾で開催した他、人材育成事業では「新入社員研修セミナー」、「新入社員研修セミナー・フォローアップ」、「学校と産業界の交流事業」などを実施しました。 本年も本県製造業の発展を通して、本県経済の発展及び県民の生活向上に貢献できるよう邁進する所存でありますので、より一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。結びに、会員の皆様、並びに関係各位にとりましてご多幸ある年となりますよう祈念し、新年のご挨拶といたします。令和二年 年初公益社団法人沖縄県工業連合会会長古波津 昇OKINAWA INDUSTRIAL  2