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概要

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深い山中の村でもすぐ向かって対応しています」 特に離島では焼却炉を県外メーカー製造すると建設費用がかさんでいたため、開邦工業の炉は県外メーカーより安く、かつ修理や点検など丁寧なケアで喜ばれているそうです。「今手掛けている火葬施設も数件あります。また、今年度は東京支社の受注高が初めて沖縄本社を上回る見込みとなりました」 焼却炉建設再開で売上高は前年度に比べ3割ほど増したといい、順調に業績を伸ばしています。 社員全員の結束で経営難を乗り越え、再び焼却炉製造・建設を再開した開邦工業。「株式会社 リュウクス」と共同で開発した高品質FA製造装置など話題に事欠きません。玉寄社長は「プラントメーカーとして再生することがこれまでの目標でした。今後は弊社の特長を活かした沖縄発の焼却炉を全国へ増やしたいと考えています」と意気込みを語りました。「株式会社 リュウクス」と共同で開発した高品質FA製造装置も話題になった法適用を申請するほど苦しい時期もありました。現在は経営を立て直し、18年ぶりに一般都市ごみ焼却炉建設を再開できました」と話します。 今年3月、株式会社開邦工業は東京都新島村に焼却炉を建設。それまでメンテナンスを請け負っていたところへ新島村が焼却炉新設を検討したことを機に、社内の若手を中心にプロジェクトチームを立ち上げたそうです。「前社長時代に炉の設計や製造に携わっていた社員がいなかったので一から手探りでした」と玉寄社長。県外での一般都市ごみ焼却炉建設は県内企業初。稼働した際には沖縄県内の新聞記事にも取り上げられ、大いに注目されました。「弊社の強みは国内大手のプラントメーカーに属さず、独自で炉を製造・管理できること。大手が請け負わない小さな炉も受注し、フットワーク軽く、離島や雪40周年記念式典では創業者・玉寄英一氏も挨拶今年3月に完成した一般ごみ焼却炉(東京都新島村)。平成28年の着工から3年かけて建設した玉寄英一氏は第53回オグレスビー氏工業功労者賞を受賞独立性と細やかな対応が強み沖縄発焼却炉の全国展開を目指す15 OKINAWA INDUSTRIAL