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概要

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 様々な「ものづくり」を通して沖縄の社会にご貢献いただいている沖縄県工業連合会参加企業の皆様には心から敬意を表します。また本大学校からも多くの卒業生を引き受けて下さっていることに感謝申し上げます。 沖縄職業能力開発大学校(愛称:沖縄ポリテクカレッジ)は、平成4年4月に沖縄職業能力開発短期大学校として開校され、平成11年4月に応用課程が新設されるに伴い、現在の沖縄職業能力開発大学校となりました。本大学校の特色は、充実した設備の中で、実習・実技を重視した実践的なカリキュラムに基づき、少人数による教育訓練を行っていることにあります。その結果、地域の企業・産業界から多大な評価と信頼を得て、卒業生の高い就職率へと繋がっております。 現在、専門課程と応用課程があり、2カ年学ぶ専門課程には、生産技術科、電子情報技術科、電気エネルギー制御科、住居環境科、物流情報科、ホテルビジネス科の6科があります。この専門課程では、理論と技術・技能を並行して学ぶ「実学融合」を目指しており、実験・実習を多く取り入れるとともに、一般教養も重視した独自のプログラムを提供しています。専門課程を修了した後、さらに応用課程に進学することができます。 応用課程は同じく2カ年間で、生産機械システム技術科、生産電子情報システム技術科、生産電気システム技術科の3科が設置されています。教育理念は「仕事の現場を教育に」であり、製品の企画・開発など具体的な「ものづくり」の課題を設定し、技能・技術を応用する能力を養います。実際の生産現場に即したテーマや地域の製造業から提供されるテーマを取り扱い、共通の課題をグループ学習により解決し、専門の違う他のグループと協同しながら複合技術について学んでいきます。 目下、わが国の産業界では好調な生産活動とは裏腹に、産業界を支える人材が不足し、特に「ものづくり」分野での人材不足は深刻です。沖縄県内でも、産業界や観光業界での人材不足の声が絶えず聞こえてきます。また、折からの少子化の影響もあり、企業にとっては高度な技能と技術を持った若い有能な人材の確保が急務となっています。 昨年11月に技能者の祭典「技能五輪全国大会」「全国アビリンピック」が沖縄県で開催され、本校も寄与しました。これらの大きなイベントは県内の「ものづくり」産業に大きなインパクトを与えました。 沖縄職業能力開発大学校の卒業生は、現在の沖縄で必要とされる「ものづくり」職能人としての技能・技術を身に付けています。沖縄県工業連合会参加企業の皆様におかれましては、今後とも当校と連携を密にしていただき、ともに沖縄県の社会に貢献していただけますようお願い申し上げます。優れた技能・技術を身に付けた職能人を育てる独立行政法人高齢・障害・就職者雇用支援機構沖縄支部沖縄職業能力開発大学校校長 高良 富夫VOICEvol.114OKINAWA INDUSTRIAL 2FEDERATION NEWS