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平成30年度、一般社団法人 沖縄県中小企業診断士協会の計数管理による経営力向上支援を受けた中小規模事業者による成果報告会と講演会が行われました。 本事業は、沖縄県商工労働部中小企業支援課の「平成30年度地域ビジネス力育成強化事業 戦略的経営管理普及促進支援」を県中小企業診断士協会が受託して、半年余をかけて県内40の中小企業・個人を対象に支援を実施してきました。 第1部の報告会では、支援を受けた3名の発表者がそれぞれの成果を報告しました。 中でも、化粧品事業を手がけている平良奈々氏と担当コーディネーターの仲宗根稔氏(中小企業診断士)の報告では、まず、中小企業診断士が担当企業の事業状況を把握した後、中期経営計画を作成する事からスタートしたと紹介し、「平良さんの企業の場合は、まず始めに今期の売り上げ目標を設定しました。そして、この目標が実現可能な数字なのかについて月別の売り上げ金額を設定。月別の数字を見た上で取り組みを検討していった」と話しました。今回、支援を受けた感想について平良氏は「私はずっと現場人だったので計数管理が苦手でした。親身な指導のお陰で将来的な目標数値が見え安心感が得られ、具体的に取り組むべき事が明確になった。皆さんにもぜひ挑戦して欲しい」。今回の事業で得られた成果とサポートへの感謝を述べていました。 第2部は『経営を数字で考える計数感覚?企業の成長を促進する数字の見方・考え方?』と題して、中小企業診断士の千賀秀信氏による講演が行われました。千賀氏は、数字が分からない経営者のことを「羅針盤のない船で世界中の海を漂っているようなもの」だと例え、時には「給与アップの前提は、利益ではなく?A?アップだ!さて皆さん。Aに入る言葉は何だと思いますか?」などと参加者に問題をだして考えさせるトークスタイルで、経営者が身につけるべき計数感覚について解説しました。会場には、次年度以降の自社経営に計数管理を活かそうとする県内中小企業経営者など多数が参加し、熱心にメモを取ったりしていました。経営に活かす計数管理 ?成果報告会並びに講演会?平成31年3月15日(金) 沖縄産業支援センター支援を受けた平良奈々氏(ファミリー企画株式会社 代表取締役社長)と、支援を担当した仲宗根稔 中小企業診断士(右)による成果報告。「経営を数字で考える計数感覚」をテーマに講演した千賀秀信氏。好評だった昨年に続いての講演となった。9 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS