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概要

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商標は?自己の商品?役務?を他人の商品?役務?と区別して認識させるための標識ですから?それ自体?識別力を具えていなければなりません?自動車に?自動車?という商標を付してもどの会社の製品であるか判りません?羊羹に?沖縄??泡盛に?黒麹菌??清涼飲料に?すっきり?というような商標を付しても同様です?これらのように商品の普通名称?産地?原材料?品質等をあらわす語は識別力がありませんから?商標法は登録を受けることは出来ないとしております?これは?役務についても同様です?ところが?登録を受けた時点では識別力を持っていたのに?使用中に識別力が失われてしまい商標としての役割を果たせなくなってしまうことがあります?それが?これから述べようとする商標の普通名称化です?● ● ●私たちは、太閤と言えば秀吉、黄門と言えば光圀を思い浮かべます。広辞苑によれば、太閤とは本来は「摂政又は太政大臣の敬称、後には関白を子息に譲った人の称」とあり、黄門とは「中納言の唐名」とあります。しかし、現在、この語を耳にした者が本来の意味よりも秀吉或いは光圀のことと思ってしまうのは、二人とも長く「太閤」「黄門」の地位にあって活躍し、あまりにも有名だったからです。これと同じことが、商品の名称についても起こることがあります。例えば、これは復帰前に沖縄で生活していた方の話ですが、復帰前は、ガソリンスタンドのことを「カルテックス」と呼んでいたということです。「CALTEX」は、バハマにあった石油会社の商号の略称であり登録商標の筈です。それが、何故ガソリンスタンドを指称するようになったかと言えば、復帰前は、沖縄ではガソリンスタンドはカルテックス社のものしか無かったからのようです。似たようなケースとして、東南アジアのどこかの国ではオートバイが「ホンダ」と呼ばれていると聴いたことがあります。ところで、本紙「工連ニュース」の読者である皆さんは「エスカレーター」が、元々は登録商標だったということをご存知でしょうか。この商標は、アメリカのオーチス・エレベーター・カンパニーが開発した「階段式昇降機」に名付けられた登録商標だったのですが、それまで世の中に存在しなかった装置だったため、呼び方としては商標として登録された「エスカレーター」しか無く、その名で呼ばれていたようです。この状況が長年に亘り続いた結果、世間の人々は、商標「エスカレーター」がこの装置の名前、即ち普通名称と思ってしまったということが理由のようです。我が国での普通名称化の例を挙げますと、「アルマイト」「瓦せんべい」「うどんすき」「正露丸」「ホームシアター」「メカトロニクス」かりゆしウエアの危機商標の普通名称化弁理士?美ら島沖縄大使?         新 垣 盛 克OKINAWA INDUSTRIAL 4FEDERATION NEWS