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一昨年5月に設立された「沖縄産学官イノベーション創出協議会」の活動の一環として、県内の先進的・革新的な事例を共有すべく始まった同フォーラムも今年で3回目。会場には昨年を上回る80名が訪れ、各発表者の講演に熱心に耳を傾けました。 今年の同フォーラムは2 部構成。第1部では、沖縄発のイノベーティブなベンチャー企業4社が登壇し、①起業までの道のり、②新商品・新サービスの概要、③事業化のポイント、④今後の展望について発表。第2部では、沖縄産学官イノベーション創出協議会会員の支援機関・金融機関が実施しているベンチャー起業支援に関して説明がありました。 開会に先立ち、主催者あいさつを行った琉球大学地域連携推進機構産学官連携部門長の竹村明洋氏は、はじめに「沖縄は日本の最南端であるとともに東アジアの玄関口。自立的な経済発展を達成するためには、こうした強みを生かしたイノベーション創出が必須」であることを確認。これまでも沖縄地域の産学官が連携し、企業の研究開発や新商品の開発、新サービスの開発において一定の成果を挙げてきたことを強調した上で、「今回のフォーラムが産学官〝金?の交流につながり、新たなイノベーション創出のきっかけになることを期待したい」と述べました。 続いて第1部では、ベンチャー企業各社が以下の発表タイトルでプレゼンを行いました:・RePHAGEN株式会社「沖縄発・温故創新?バクテリオファージを利用したバイオ産業?」・株式会社Alpaca.Lab「安心・安全・快適な運転代行を提供するプラットフォームサービスの開発」・株式会社沖縄リサーチセンター「シークヮーサー果皮由来ノビレチンの高純度製法と排尿改善機能」・株式会社Payke「今までの道のり」(訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke」の開発・運営について) 今回のフォーラムの趣旨に合わせて、全社ともプレゼン内容は「③事業化のポイント」が中心。各発表者からは「ビジネスを進める上で財務リテラシーは不可欠。支援機関には、事業性の高いスタートアップを経理面・技術面から積極的にサポートしてほしい」といった意見が相次ぎました。 こうした声に応えるように、第2部では、沖縄振興開発金融公庫・公益財団法人沖縄県産業振興公社・一般社団法人トロピカルテクノプラスの3機関が、新事業展開の促進とベンチャーの創出・育成を目指した支援制度を紹介。中には第1部で登壇した企業の活用事例も含まれており、実際に産学官金の連携がうまく機能していることが示されました。沖縄産学官イノベーションフォーラム2019令和元年9月9日(月) 那覇第二地方合同庁舎一般社団法人トロピカルテクノプラス営業企画部マネージャー高良亮氏公益財団法人沖縄県産業振興公社産業振興課長 糸満朝規氏沖縄振興開発金融公庫新事業育成出資室真栄田美里氏株式会社Payke 取締役比嘉良寛氏株式会社沖縄リサーチセンター代表取締役 禹済泰氏株式会社Alpaca.Lab取締役代表 棚原生磨氏RePHAGEN株式会社代表取締役 村上明一氏琉球大学 地域連携推進機構産学官連携部門長竹村明洋氏OKINAWA INDUSTRIAL 10