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論を行う「弱いAI」であることを説明。これをビジネスに生かすには、人が行っている業務の代替や人手不足への対応など「既存事業の合理化」に続けて、「AI技術の存在を前提に、まだ存在しない製品・サービスをいかに生み出せるかが鍵になる」と指摘し、「蓄積したデータとソフトウエアの技術に、プラスアルファの要素として人間の知恵を加えることで、新たな価値が生まれる」と述べました。沖縄の製造業における活用・導入方法を探る 2番目の講演者は、沖縄職業能力開発大学校の石川功氏。県内企業と連携したIoT技術の実践例として、宜野座村産ベビーリーフの安定生産・品質向上に関する研究を報告しました。農家の高齢化・担い手不足が年々と深刻化する一方で、県内の農産物需要は高く、供給力強化が求めらていることから、「IoT技術を用いることにより、農家のノウハウの〝見える化?を目指している」とのこと。石川氏の後には、同大学校で開発課題に取り組む学生が登壇し、「本年度1年間をかけて、企業の要件を満たす試作機の完成を目指したい」と意気込みを語りました。 続いて、日本ユニシス株式会社の関野彰彦氏が「建設資材製造業・エネルギー産業におけるAIとIoTの活用方法」について講演しました。建設業の導入例は倉庫編・輸送編・作業現場編・建設編の5つの場面に、エネルギー産業に関してはエンドユーザー編・中継設備編・エネルギー施設編の3場面にそれぞれ分けて解説し、AI・IoTを用いた場合のポイントは「建設業は安全性の確保と作業軽減(省人化)、エネルギー産業は各施設・設備の遠隔管理と点検作業の効率化」であると指摘。その上で会場に向けて、「他の業種でも同じように適用可能。自分の会社ではどんな業務をAI・IoTに置き換えられるか考えていくと、具体的な導入イメージを持ちやすくなる」と助言しました。 最後に、沖縄ITイノベーション戦略センター常務理事の盛田光尚氏が、今年5月に那覇市銘苅の那覇市IT創造館4階に設立された同センターの概要を紹介。AI・Io Tやツーリズムテックといった7つの領域に重点的に取り組むこと、自治体・産業団体への戦略提言や人材育成をはじめ6つの事業を推進することなどをPRしました。沖縄職業能力開発大学校応用課程生産電子情報システム技術科石川功氏日本ユニシス株式会社ソリューションサービス本部Rinza適用サービス部適用サービス室関野彰彦氏沖縄ITイノベーション戦略センター常務理事 盛田光尚氏AI・IoTって何? (日本ユニシス株式会社・関野彰彦氏の発表より)AI( 人工知能、Artificial Intelligence)とは、データを「学習」することで、人間に代わって自律的に「判断」し「行動」するシステムのこと。実際の使用例としては、車の自動運転、自動応答(会話)、需要予測に基づく自動発注などが挙げられます。IoT( モノのインターネット、Internet of Things)とは、自動車・ロボット・人など「ありとあらゆるもの」を「インターネットでつなぎ」、新しい「サービス・付加価値を提供する」仕組みのこと。例えば人と車・ロボットをセンサーでつなぎ、さらにセンサーとAIをインターネットでつなぐことで、AIによる判断・行動を人に提供できます。 つまり人間でいえば、AIは「頭脳」、IoTは「手足」に相当します。現実世界で情報収集・行動を起こすAIのためには、IoTが不可欠です。5 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS