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千余世帯に都市ガスを供給するまで大きく成長しました。 また、沖縄ガスでは昭和45年からLPG販売も始めており、こちらの事業も大きく伸びを見せ、平成30年3月末で約2万7千余世帯にLPガスを供給しています。平成30年6月には、西原町にある沖縄ガス中部支社にLPG 12連全自動充填設備が完成しました。この設備導入は沖縄県では初めてで、県内唯一の設置になります。「中部支社は充填所としての役割だけでなく、熱調センター(都市ガス工場)として平成27年より沖縄電力吉の浦発電所から天然ガスを受け入れ、都市ガスとして那覇市や浦添市など3市2町1村のお客様にガスをお届けしています」と説明してくれたのは、中部支社の久保勝広支社長と具志数明製造課長、広域販売課の新垣寿美氏です。LPG12連全自動充填設備を導入した狙いとは「お客様に安心して安全なガスを使ってもらえるよう、安定した供給を常に心がけています」と久保支社長。そのために熱調センターでは24時間休むことなく目を配り、調整を続けています。 具志課長も「常日頃から危機意識管理を徹底し、災害時の訓練も欠かさず全社員で行い、緊急時の自動出勤基準も定めています」と話します。新垣氏によれば、女性社員や事務社員でもガスの取り扱いについて高度な知識や資格が求められるそう。社内一丸となって事業に取り組んでいるのが伺えます。 また、配送センターと熱調センターを一箇所にまとめたことで事業効率も改善したそうです。さらにLPG 12連全自動充填設備の導入で、安全性・効率性が飛躍的に向上しました。「全自動充填設備は、県内では当社のみのものとなります。ボンベのセット、ガスの充填の自動化は大幅なスピードアップにつながり配送担当者をお待たせしません」。LPG配送センターに最新機器を導入した理由は、昨今のガス業界の変化も背景にあるそうです。「東日本大震災の教訓から災害に強いとされる都市ガス導管が見直されガスで発電し、排熱を利用するガスコージェネレーションシステムに注目が集まっています。当社では『ガス・電気・熱』をセットで提供するエネルギー・サービス・プロバイダー(ESP)事業を開始した他、エネルギーコスト削減ニーズに応えるため小売電力事業にも参入しました。」 天然ガス・LPガスのみならず温泉から出る水溶性天然ガスを活用して二酸化炭素削減、コスト削減も行っている当社。久保支社長によれば、今後の目標として「わたしたち中部支社が県内全LP事業者のプラットフォームになれるよう努力していきます」とのこと。今後、エネルギー業界が大きく変化していく中、沖縄ガスのますますの躍進が期待されます。LPG12連全自動充填設備はガスの補てん量も自動で制御する広大な敷地内に配送センターと熱調センターの役割を兼ね備えた沖縄ガス(株)中部支社具志課長新垣寿美氏17 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS