ブックタイトルkouren_639
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う3社の力を合わせて何か作れないかと創業者の古波津清昇は考えていました。拓南鐵建、沖縄ガルバ、拓南伸線、各社とも異なる業種ですが、同じ会社になったことで互いに補い、これまで蓄積したノウハウの元、技術力の向上やさらなる成長を目指せるものと考えております」 拓南製作所(株)は、鉄骨工事を中心に土木建築一式、設計・施工・管理まで行なう建設鐵構事業所、鉄製品をサビから守る溶融亜鉛めっき加工業のガルバ事業所、拓南製鐵のバーインコイルから製造した線材製品および、鋼管製品の製造・販売を行う伸線・フォーミング事業所の4事業所で構成されています。 拓南製作所(株)創立までの主な歴史を各事業所ごとに振り返ると、まず昭和47年、「合資会社拓南鐵工」を那覇市に創立。昭和59年、「拓南鐵建株式会社」に社名を変更し、平成3年、現在の中城村に新社屋が落成、本社を移転しました。 沖縄ガルバ(株)は昭和59年に創立。拓南伸線(株)は昭和57年、拓南建設工業株式会社から線材部門を引き継ぎ、拓南製鐵株式会社西原工場として生産開始。平成9年、拓南製鐵(株)より会社を分離・独立し、拓南伸線(株)として事業を継承します。そして平成29年4月の3社統合に至ります。 統合のメリットとしては、重複していた取引先との窓口一元化、債務整理、各事業所ごとの閑散期の影響の平均化など、業務の合理化があげられるそうです。また、統合したことで新たな課題も生じました。「同じグループ企業とはいえ、それぞれ業務形態や会社の社風も違うわけですから、それらを統合するのには1年ではまだ難しい。就業規則、給与形態も違っていたのですが、現在、統一に向けて調整を進めています」 会社の在り方が違った以上、従業員の考え方も違うのは当然のことながら、今後、拓南製作所(株)として意思統一を目指し、さまざまなところで努力しているのだとか。顧客からのニーズも時代に合わせて目まぐるしく変化している近年、3社がひとつにまとまったことで連携がこれまで以上に良くなり、利益向上につながることが見込まれます。「拓南グループの社是は『拓鐵興琉』です。沖縄の製造業の振興をリードしてきた企業として、さまざまな形で沖縄県経済を支えてまいりました。弊社は統合によってひとつの中規模会社になり、グループ内での存在感も増しました。詳しいことはまだ言えませんが、拓南製作所としてもさらに成長すべくいろいろと模索しており、これまでやっていなかった分野の新規事業も計画中です。今後は、製造業者として各事業所ごとに創意工夫を凝らし、相乗効果を発揮して沖縄経済とともに成長・発展を目指します」統合のメリットは業務合理化、新たな課題も建設鐵構事業所内の橋形クレーンガルバ事業所では県内唯一の溶融亜鉛めっき加工を行うさまざまな鋼を切断、加工する形鋼切断機沖縄県産品マーク表示を許可されたロール成形製品3 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS