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概要

kouren_639

・構想設計に関する一連の流れが把握できて勉強になった。・この講座を通じて自社の開発計画を改善できた。・講師からのコメントを参考に、開発計画が受注につながるよう頑張りたい。・ニーズを掘り下げることの重要性を再認識した。 県内のものづくり企業の中核人材を対象に、「構想設計力」の修得及び強化を目的とした「ものづくり装置開発・技術導入における構想設計責任者の育成プログラム」(内閣府委託事業)が1月22日に終了しました。本プログラムは、各受講者が予め設定している開発テーマについて、そのニーズを的確に把握・評価し課題設定を行う段階、開発テーマの実施に係る技術的な課題解決方法(ソリューション)の検討を行う段階、開発テーマを自社の事業として着手するか否かを開発コストや事業戦略と照らし合わせて経営判断を行う段階の3部から構成され、全10回、46時間の講座を実施しました。 沖縄職業能力開発大学校河瀬博之能開教授と比嘉孝満能開准教授からは、学生が製作した試作機を前に仕様書を作成するポイントについて講義を受けました。 拓南製作所株式会社髙崎善裕専務(伸線事業所長)は、関連法令を順守し、品質を保持するだけではなく、トラブルの可能性をチェックし、事前に対策を立てておくことの必要性について講義を行いました。 知的財産の活用にも留意しながら開発計画を進めていくことが重要だと国立沖縄工業高等専門学校富澤淳教授が民間企業での実務経験談を交えながら講義しました。 事業化計画の検討にあたっては、自社の強み、真のユーザーニーズを踏まえたうえで、製品の価格、流通、販売促進の戦略を顧客のメリットから考察するフレームワークを琉球大学平敷徹男名誉教授の指導により実施しました。 受講生には、OJT(宿題)として、講座で提示された考え方や方法論を自社の開発テーマに適用した構想設計を検討してもらい、講座内の演習や開発テーマの報告会等で講師陣からの助言も得ながら模索したソリューションを設計開発仕様書という形にしてとりまとめることで、修得したスキルの見える化を図りました。 作成した設計開発仕様書は、講師陣で審査を行い、優れたソリューション提案となっており、かつプロジェクトを推進できる中核人材として認められた3者を、事務局が優秀賞として表彰しました。 受講生からは、本プログラムに対して次の感想が寄せられました。 本講座を通して、受講生の強化された構想設計力が、今後の装置・技術開発に活かされ、沖縄のものづくり産業の振興、イノベーションの創出につながることを期待しています。 本プログラムの最終講義は、産業技術総合研究所森和男名誉リサーチャーによる「構想設計スキルの活用方法」で幕を閉じました。 受講生以外の一般参加者も講義を受け、自社の開発課題を解決するための最適な支援制度の選び方、公的研究開発費における技術審査の着眼点、提案書を書く上でのポイント等について学びました。 社内に開発計画があり、1?2年の間に何らかの公的支援制度の活用を考えている参加者からは、実践的な内容で参考になったとの感想が述べられました。沖縄職業能力開発大学校で学生が製作した試作機を前に仕様書のまとめ方を学んだ。沖縄型産業中核人材育成事業「ものづくり装置開発・技術導入における  構想設計責任者の育成プログラム」               について(株式会社 沖縄TLO)講座内容最終講義最終講義では公的研究開発事業への提案書の書き方について、ポイントを紹介した。OKINAWA INDUSTRIAL 8FEDERATION NEWS