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図 シャルピー衝撃試験結果沖縄県内の3Dプリンター活用に関する調査 3Dプリンターは2015年頃まで低価格帯製品の登場などが起因し、大きく市場への普及をみせています。 現状の沖縄県内における3Dプリンターの活用状況を把握するため、ヒアリング調査ならびにアンケート調査を行った結果、各種コストや三次元CAD(以下、3DCAD)スキル・造形ノウハウ等の不足により、現状で継続的に活用できている企業は少なく、一部の単発的な利用に留まっています。 その理由として、情報不足がそれを助長していることから、最新情報の提供や卓上型3Dプリンターの操作説明、3DCADのデモンストレーションなどの内容でセミナーを開催しました。 また、造形した試作品を実用する際に把握しておくべき機械的性質として、衝撃強さについてシャルピー衝撃試験を実施した結果、積層方向によって最大で5倍程度の差が生じることが分かりました。 <まとめ>●県内で3Dプリンターを継続的に活用している企業は非常に少ない。●原因はコストや3Dデータの取り扱い、情報不足などがあげられる。●今後、県内で活用を促進していくには継続的な情報提供や人材育成が必要である。●現状で3Dプリンターは様々な技術に派生できる3DCADの学習ツールとして活用していくことが有効であると考えられる。●造形物の衝撃強さは積層方向によって最大で5倍程度の差を生じることが分かったため、用途によっては引張強さ等よりも留意する必要がある。 工業技術センターは、県内製造業への技術的支援を通して産業の活性化に貢献することを使命として事業に取り組んでいます。「製品の開発に関して技術的なアドバイスがほしい」、「製品の品質を上げたい」、「研究開発の支援がほしい」などの技術課題解決や新製品・新技術開発の支援が必要な場合にはお気軽にご相談下さい。沖縄県工業技術センター 企画管理班〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎12番2 TEL:098-929-0111 FAX:098-929-0115E-mail:kousi@pref.okinawa.lg.jp(メルマガを始めています。申し込みはHPからも行えます)ホームページ:http://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/index.htmlお知らせ以上の調査結果等により2018年度より3D設計(CAD)および3Dデータ活用セミナーを実施しております。Q 3Dプリンターに関して■活用したことがある■どのようなものか知っていた■名前くらいは聞いたことがあった?今回初めて知った(0%)■その他(0%)Q 3Dプリンターに期待する用途■デザイン確認■生産段階での治具作成■設計・開発段階での試作■最終製品の生産■その他Q 今後の3Dプリンター活用に関して■自社でも導入して活用したい■リースもしくは当センターなどで機器を借りて活用したい■出力サービス等の外注で活用したい■今後さらなるコスト低減や技術発展があれば活用したい?活用できるか分からない■活用することはない(活用できそうな業務がない)■その他Q 3Dプリンター活用への弊害要素■本体価格■材料費■造形に関するノウハウ■造形物の強度■造形物の精度■造形時間■3Dデータ作成図 アンケート調査結果 ■その他27.3%18.8%15.4%23.1%15.4%21.4%10.7%17.9% 14.3%7.1%7.1%17.9%3.6%30.8%0.0%7.7%7.7%18.8%37.5%12.5%12.5%0.0% 0.0%36.4%36.4%15 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS