ブックタイトルkouren09

概要

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□□□□□□□□□□□□□台湾・沖縄ものづくり連携セミナー　昨年の6月に台湾と沖縄のものづくりの連携を図るために沖縄側から（公社）沖縄県工業連合会と（一財）南西地域産業活性化センター、台湾側は台日商務交流協進会と（財）台湾経済研究院で協力協定（MOU）の締結を行った。昨年11月に第1回目の記念シンポジウムを沖縄で開催。第2回目の今回は台湾にてセ ミナーを開催し、台湾・沖縄の各団体・関係企業から多くの参加者があった。　台湾側主催者を代表して挨拶をした台日商務交流協進会 江丙坤（コウ ヘイコン）理事長は、MOUにより台湾企業の経営メリットが「沖縄企業と連携しアジア諸国への進出と、沖縄に拠点を移して『メイド・イン・ジャパン』として商品をアジアへ展開すること」などの選択肢が増えたことを述べた。　沖縄側を代表して（公社）沖縄県工業連合会 呉屋守章会長は、挨拶でセミナーの概要を説明した後、沖縄県の情報分野に関してIT研究機関・企業集積施設や情報インフラ設備も整っていることをPR。台湾のIT企業への沖縄誘致をお願いした。　来賓挨拶で沖縄県の富川盛武副知事は、台湾から沖縄への観光客が昨年度65万人と過去最高を達したことなど外国観光客が好調に推移していること述べ、今後、成長著しいアジア経済に台湾・沖縄双方が協力しものづくり系のビジネス交流を促進させ、両地域の更なる経済発展を期待すると語った。　基調講演では、台湾と沖縄の企業連携について台湾、沖縄双方より、講演を行った。　台湾経済研究院の林建甫（リンケンホ）院長は、現在、日本と台湾は、両国とも高齢化社会を向かえており、日本では介護ロボット技術が進んでいる中、台湾のAI技術を組み合わせることにより、人間に近い介護ロボットができあがる可能性と企業連携について期待を述べた。さらに今後、日本と台湾企業が連携しアジア市場への開拓について力説し た。　沖縄側からは内閣府沖縄総合事務局経済産業部 寺家克昌部長が、沖縄の現状を説明し、沖縄の4つの産業振興「国際物流ハブ関連産業」「医療・ヘルスケア産業」「ものづくり産業」「スポーツ産業」をとおして、今後の沖縄・台湾の企業連携の可能性について話した。　基調報告では、沖縄県内企業、沖縄スマート・アイランド・プロジェクト（OSIP）、㈱佐喜眞義肢、オリオンビール㈱、㈱リュウクスの4社が台湾での事業展開を報告。　OSIPの小山聡宏事務局長は、台湾へ環境・エネルギー分野の導入推進に向けて台湾企業、関係機関や市政府との連携協定（MOU）締結等を経て、今後、沖縄、台湾が連携し東南アジアをマーケットとする環境・エネルギー分野研究開発拠点構想を語った。　㈱佐喜眞義肢の佐喜眞 保代表は、自社開発の関節装具「CBブレース」について説明をし、2016年から現在までの台湾展開を報告。課題として、輸送コスト削減や販売価格の点を取り上げ、台湾企業との連携と東南アジア進出への展望を語った。　オリオンビール㈱台湾事務所の仲村将要所長は、台湾進出の経緯について語った。1997年に台湾の代理店を通して生樽ビール販売を機に本格的にスター ト。台湾のビール市場において生樽市場シェアはわずかであるが、沖縄での実績ある生樽ビールの徹底した品質管理を活かし台湾で展開。オリオンビールの認知度が着実に高まり、台湾でのシェアを伸ばしつつあることを報告した。　㈱リュウクスの謝花一成社長は、一般のコンクリートよりフラィアッシュコンクリートは耐久年数100年以上であることを解説。さらに自社で製造した高品 質フラィアッシュ（CfFA）と従来のフラィアッシュの違いと優位性を説明した。今後、自社製品CfFAについて沖縄と台湾の大学で共同研究及び台湾企業 との連携を図り、アジアへの展開を期待すると述べた。　セミナー終了後には関係者同士の親睦を兼ねて懇親会が開かれ、和やかな雰囲気で情報交換や意見交換の場となった。●主催：（公社）沖縄県工業連合会、（一財）南西地域産業活性化センター　　　台日商務交流協進会、（財）台湾経済研究院●日時：平成29年8月14日（月） 　●会場:台北市 台北国際会議センターセミナー会場懇親会会場沖縄県富川盛武 副知事(公社)沖縄県工業連合会呉屋守章 会長台日商務交流協進会江丙坤 理事長沖縄スマートアイランドプロジェクト小山聡宏 事務局長㈱リュウクス謝花一成 社長オリオンビール㈱台湾事務所仲村将要 所長㈱佐喜眞義肢佐喜眞 保 社長(基調講演)内閣府沖縄総合事務局 経済産業部寺家克昌 部長(基調講演)台湾経済研究院林建甫 院長OKINAWA INDUSTRIAL 4FEDERATION NEWS