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 沖縄県内のものづくり企業、学術研究機関の産学官の連携や交流を促進するとともに、沖縄からアジアへとつながる新たなものづくり産業の推進・実現へ向けて、関係者の機運を高めることを目的とした「ものづくりシンポジウム」が30日、沖縄県工業技術センターで開かれました。 職人技のデータ・デジタル化を進め「多品種・単品・24時間無人化稼動」を実現し、脱下請けを遂げたHILLTOP株式会社の山本昌作代表取締役副社長(京都)は基調講演で、「我々はただの製造業ではなく『製造サービス業』なのだ。無いなら学び、この手で造り上げればいい」と強調。また、2001年に京都府の中小企業が共同で立ち上げた「京都試作ネット」(職人による品質の高い試作品をスピーディーに提示するソリューションサービス)の展開から、JAXAとの連携に直結したエピソードについて、当時の驚きを振り返りながら語りました。 引き続き行われたパネルディスカッションでは、県内外のものづくり産業への見識が深い5名のパネリストに加わっていただき、沖縄のものづくり産業の現状や、今後の課題について議論を展開しました。 古波津昇氏は「各企業や県の設備などをオープンソース化することも必要なのではないか」と、県内企業が保有している設備の共有化について言及。それを受け、金城盛順氏は「設備の共有化は十分に可能だと思う。また産学官で連携を密にし、人材育成のあり方も含めた方向性の確立も早急に必要だ」と訴えました。また、基調講演をしたHILLTOP(株)山本副社長の話を引き合いに出し、デジタル技術と製造業を結んだ新たなものづくりを示すことができれば、沖縄の若年層の受け皿にもなれるはずだと提言しました。 シンポジウム終盤には伊集直哉産業雇用統括監から、沖縄のものづくり支援の中核施設となり得る「ものづくり振興センター(仮称)」の創設についても言及があり、関係各位の期待が高まるシンポジウムとなりました。ものづくりシンポジウム平成29年8月30日(水)  沖縄県工業技術センター沖縄東京計装株式会社杉亮一 代表取締役社長(公社)沖縄県工業連合会呉屋守章 会長ファシリテーター(株)琉球レイジング・ウェイブ小河晋悟 代表取締役基調講演HILLTOP株式会社山本昌作 代表取締役副社長主催者挨拶沖縄県商工労働部屋比久盛敏 部長(一社)ものづくりネットワーク沖縄金城盛順 理事長拓南製鐵株式会社古波津昇 代表取締役社長沖縄県商工労働部伊集直哉 産業雇用統括監OKINAWA INDUSTRIAL 16FEDERATION NEWS